尼崎市|伊丹市『ルルド鍼灸』頭痛 坐骨神経痛 五十肩 ランニング障害 自律神経失調症

東洋医学は日頃の心がけにより病を防ごうとする、経験と研究により築かれた古くから伝わる叡智です。

以前は謎が多く怪しげな部分も多少ありましたが
近年では科学や医学の発展に伴いあらたに解明・理解され見直されてきています。

ここでは日常の暮らしで実践出来る東洋医学の養生訓を、当院のマスコット・かだ先生が紹介致します。

東洋医学の最古の薬学書『神農本草経』によれば「最上の薬とは、健康な人が毎日もちいればより健康になるもので、薬であると同時に食事である」とされています。
これが薬と食事は同じものであり、道理にあった食事をすれば病気知らずになるという“医食同源”の思想であります。


医食同源の思想は“身土不二”
つまり、その人が生きている風土に合った食生活がもっとも理に適っていることを教えています。


そもそも人間の身体はその土地の食生活にあわせつくられていますので、四方を海で囲まれ、米のよく育つ土壌で生活する日本人は米を主体にし魚や野菜を食べる食生活が向いています。
実際、欧米人に比べ腸の長い日本人には肉食を主体とした食生活は不向きであります。


また医食同源は季節に取れた食物を食べることが病気を予防することも教えています。
自然は夏には夏の、冬には冬の身体に合った食物を提供してくてます。ですからこれを無視すると体調を崩すことになります。


たとえば、野菜サラダの材料の多くは夏場のものであり、体を冷やす作用がありますので、冷え性の人が冬場に野菜サラダを食べると体が体調を崩すことがあります。

江戸時代から伝わっている養生法の一つに五味の調和と呼ばれるものがある、五味とは酸味・苦味・甘味・辛味・塩辛味の五つでこれらの味の食物をバランスよく取ると健康になるという考えです。


この五味の語源は中国最古の医学書『黄帝内経』に由来します。
その書によると、体が味をうまいと感じるのはそれを必要としてるからで


「酸味を取り過ぎると、肉が萎縮して唇が渇く」


「苦味を取り過ぎると、皮膚がカサカサして体毛が抜ける」」


「甘味を取り過ぎると、骨が傷んで髪の毛が抜ける」


「辛味を取り過ぎると、筋が引きつって爪が涸れてくる」


「塩辛味を取り過ぎると、地が粘って顔面の光沢が無くなる」
と教えています。


これらを額面どうり受け取るのは難しい気もしますが、『黄帝内経』がまとめられた2000年以上も昔に、塩の取りすぎと血液の関係が指摘されているのは興味深いですね。
また理屈抜きにしても五つの味のバランスが取れていれば現代の栄養学からみても優れた食事になることは間違いありません。


実は漢方では味は食事だけでなく薬でも重視されています。
煎じている時からにおいが心地よく、服用した時もうまみを感じるような薬は良く効くとされています。うまいと感じる薬は体が必要としているということです。
もちろん例外もありますが漢方では必ずしも「良薬、口に苦し」というわけではりません。

人は年齢とともに全身の細胞から水分が逃げやすくなり水分を保持するのが難しくなっていきます。
人によっては喉が渇きにくくなり適度な水分補給が出来きない方もおられます


体の水分が少なくなると血液が濃くなり血栓が出来易くなります。


一日何回かに分けて最低1リットルぐらいの水(お茶)を飲むことが健康を維持する上で不可欠であります。


充分な水分補給により血栓を出来にくくすると脳梗塞や心筋梗塞の予防になります。
また尿が濃縮されることにより出来易くなる尿路結石の予防・治療にも効果があります。


ですから充分な水分補給により健康維持・病気予防にもなり
長生きの秘訣となるわけです。


ぜひちょっとしたお出かけにも水筒をお持ちになることをお勧めします。

漢方では季節と病気との間には密接な関係があるとされています。ただし、これは現代医学でも認められています。
例えば、秋には胃・十二指腸潰瘍が多発しますし、冬には神経痛や腰痛・脳卒中が多くなります。気管支喘息などのアレルギー疾患も季節に関係あることが知られています。


漢方では自然現象を生理現象にあてはめ、自然のリズムと体のリズムが一致したとき健康が保たれるとし、自然に合わせて生きるのが養生の道と教えています。


漢方の古典「素問」では季節の生活法として就寝と起床を次のようにせよと説いてます。


「まず春は万物が栄え生まれる時なので、夜は遅く寝て朝早く起き散歩をしなさい」


「夏は草木が花咲き実る季節で、このような時は遅く寝て、早く起き太陽に当たって労働することを嫌ってはならない」


「秋は天の気が集まり、地の気も強く現れてくるので、鶏と同じように早寝早起きし徐々に秋の気に慣らしなさい」


「冬は水が凍りよい気も少なくなるので、早く寝てゆっくり起き、気持ちもあまり積極的にせず沈思黙考を心がけよ」


早寝早起きが健康法のように思われますがこちらの方が理に適ってるのではないでしょうか。
実際、血圧の上昇しやすい冬の寒い日に目が覚めてもすぐには起きず床で少しゆっくりしてから起きるほうが良いです。特に血圧の高い方はこれが脳卒中の予防にもなります。

東洋医学には独特の診断法があります。
例えば「望診」と呼ばれる視覚による診察があります。
古書では「望んでこれを知るは神という」と記され望診の大切さを教えています。
この望診の中でも重視されているのが『舌証』です。
『舌証』は舌の色や形、動きなどの舌の状態を見て健康状態を判断する診察法です。


まず健康な舌は色はきれいなピンク色で、柔らかく、動きもよく、舌の表面についている苔は薄い白色で舌のほぼ前面に広がり湿っています。


舌の色が強い赤みを帯びてきたら体に熱がある時。
青色の場合は体の血液循環が悪く冷えている時。
白っぽいのは体が弱っていて貧血、栄養失調の傾向がある時。


舌が腫れぼったく大きいのは脾や腎の臓が弱っている。
舌が薄くてやせているのは腎臓の機能低下により体の水分がうまく活用されていない。


舌が硬直しろれつが回らない時は心臓に関係がある病気か脳卒中などによる神経障害が疑われます。
舌の震えは貧血傾向で見られます。


口内炎が出来たり、炎症が出来やすい人は胃に熱がある場合や心疾患の可能性があります。


このように舌はさまざまな自分の健康状態を教えてくれます。
日頃からチェックしておくといち早く自分の体の変化に気づけるのではないでしょうか。

唾液は古来より大切なものとされていました。
中国の明代の『寿新養老書』や唐代の『千金方』等の医書はいづれも「つばきを飲んで臓器を養え」と教えています。
江戸時代の儒学者 貝原益軒も
「津液は一身のうるおいなり、化して精血となる。
草木に精血なければ枯れる大切なものなり。
津液は臓腑より口中に出る、惜しみて吐くべからず。」と述べています。ここの津液とは唾液のことです。
つばを吐くのはマナーに反しますが、そんなことより吐くのはもったいないと益軒は忠告しています。


現在では確かにそのとおりで、人間には耳下腺・顎下腺・舌下腺と三つの唾液分泌腺がありますが、この中の耳下腺から唾液中に分泌される
“バロチン”と呼ばれるホルモンには老化防止の働きがあります。
バロチンは歯・骨・筋肉・血管さらには細胞をくっつける接着剤の役割をはたす結合組織を強化してくれます。年齢とともに歯や骨、血管や肌が衰えてきますがバロチンはこれらの組織を若々しく保ってくれます。
ですから、バロチンの分泌を促すためにもしっかりよく噛んで食事をするのがよいでしょう。
そしてまた、よく噛むのは脳の老化を防ぎますし、食物を細かく咀嚼することにより胃腸への負担も軽減し胃腸の調子が良くなることも間違いありません。

「風邪で熱がある時は風呂に入ってはいけません」と昔からよく言われておりました。
しかし、必ずしも悪いことばかりではありません。
風呂で身体を充分に温めてからすぐに寝るようにすれば体力の回復に大いに役立ちますし、体だけでなく気分もさっぱりいたします。


注意点としましては長風呂は体力を消耗するので禁物です。
すっきりしたからといって風呂上りにダラダラするのも良くありません、出来るだけすぐ体を休めることを心がけましょう。
シャワーを浴びるだけならいいかと湯船に浸からないのもいけません。あくまでも体を充分温めることが目的なので湯船にも浸かりましょう。


あとはお年をめした方や体力がない人も入浴が負担になる事もあるので自身の体調と相談した上で決めて下さい。


実は「風邪の時は風呂に入るな」という言い伝え(?)は
日本固有のものであります。
日本ではうち風呂が定着する前に銭湯というかたちで公衆浴場が定着いたしました。
そこで銭湯に通えばどうしても湯冷めしてしまったり、風邪気味で免疫力が弱ってる時はあらたに菌を貰ってしまったりと症状が酷くなってしまうことがあります。
また感染の拡大を予防する為にも公共の場には入れさせないようにという風習が定着していたのではないかと言われております。

漢方薬はジワジワゆっくり効くというイメージが強いですが必ずしもそうではありません。


漢方にはその病人の症状や体の状態を診て判断する「証」と呼ばれる診断法があります。この証が正しくたてられれば驚くほど即効性を現すこともあります。


この証にはさまざまなものがありまして、たとえば体力で分類した証には
虚証(体力がない状態)実証(体力がある状態)
病因や体質的素因に関係した証には
血証(血がよどんでいる状態)水毒証(体の中の水はけに異常がある状態)などほかにもさまざまな証があります。
そしてその証に合わせて薬が処方されますので処方が必ずしも病名と一致するわけではありません。
たとえ病名や症状が同じでも証が違えば処方される薬も違ってきます。


また漢方には毒性(副作用)がないと思われてる方もおられますが
それも適当ではありません。
中国では「毒を持って、毒を制す」の言葉のように漢方薬という毒薬をもって病毒や疫毒を抑えるという考え方をいたします。
ですから中国の古典『素問』には「大毒で治療する時は六割治ったら止める、常毒の治療は七割治ったら止める、小毒の治療では八割治ったら止める、無毒の治療は九割治ったら止める」とあり、“完治するほどに薬を使うな”と諌めています。
ある程度症状が軽減すれば食事療法に切り替えるのが良い治療と考えられていたようです。


そして漢方薬は寒には熱、熱には寒と反対作用の薬物を処方しバランスを回復させますので服用期間が長すぎると反対方向へバランスを崩すことがあります。
鍼灸の場合は最初から双方向性がありますので崩れたバランスを整えてくれます。ですから薬より副作用がない利点があります。

頭寒足熱は健康にいいとされていますがこれは東洋に限ったことではありません。オランダの古い医書にも「頭寒足熱は無類で最も重要な健康法」と記されているそうです。


頭寒足熱とは意識とは無関係に内臓や血管を支配している自律神経のうち交感神経が抑制され、副交感神経が優位になっている状態です。
この状態になると毛細血管が拡張して血行がよくなり手足が温かくなります。そして心身がリラックスしてストレスから開放され、身体がほんとうにくつろぎます。
私たちが夜眠れるの頭寒足熱になっているからなのです。
(眠っている人の手足を触ってみるとよくわかります)


ところがストレスが溜まり精神が不安定になるとリラックス出来ず、自律神経のバランスが崩れ体の不調を訴えるようになります。こうなると頭寒足熱にもなりにくく、夜も眠りにくくなりますます体調が悪くなっていきます。


そんな時は夜、風呂にゆっくりつかり(お湯は熱過ぎない方がよい)手足を温めたり、靴下を履いて床に入り、さらに頭が暑くならないように暖房をほどほどにしたりして人工的に頭寒足熱状態を作ってあげるとリラックス出来、夜も眠りやすくなります。
ちなみに鍼灸治療の目的もこの人工的に頭寒足熱状態を作ることにあります。ですから治療中に眠られる方が非常に多いです。

タバコには身体をリラックスさせる効果があります。


それはタバコに含まれているニコチンがアセチルコリン受容体を刺激し、それにより副交感神経の働きが活性化されるからです。


喫煙で一番問題なのは量です。
たばこは燃焼する時、タール成分など有害な物質も生じます。
これをたくさんの本数、長時間吸えば当然身体によくありません。


昔の人はキセルにタバコの葉を詰め、炉端などで一日せいぜい数回吸うだけだったのではないでしょうか。
ところが紙巻タバコが発明されどこへでも持ち運べるようになりライターを発明することによりいつでも火を着けられるようになってしまいました。
このように「いつでも、どこでも」吸えるという環境ではどうしても
タバコへの『依存度』が高まってしまい、有害なものになってしまいます。
タバコを取り巻く環境を厳しくし出来る限り本数を軽減出来れば有益な部分もでてくると思います。

鼻血
まず頭を後ろに反らしての止血や首のうしろをトントンするのはよくありません。
前屈みの姿勢で出血したと思われる箇所をガーゼやティッシュペーパーで5分以上圧迫すると止血できます。
また眉間を濡れタオルや氷で冷やしてあげると鼻へ流れる血液が冷却されるので血液が凝固しやすくなります。




正座などでの足のシビレ
正座などでの足のシビレは、足甲の足背動脈の圧迫による一時的な血流障害で起こります。
そのような時は歩いてあげるとよいのですが前進しますと重心がつま先の方にいきますのでバランスがとりづらいです。ですから踵に重心が来るように後ろ向きで歩いてあげるとシビレがおさまりやすいです。
また後ろ向きで階段を4~5段昇り降りするのも効果的です。
ただくれぐれもご注意を。




こむらがえり
足の親指をすねの方向に引っ張ると和らぎます。
人がいれば膝を押さえながら足先を膝の方向に押してもらいましょう。
自分一人の場合は壁や柱に足の裏を押し付けて地面と出来るだけ直角に足の関節を曲げ、傷みが収まるまでこの姿勢をじっと維持する。
足の裏がつった時は土踏まずを押してあげると改善されます。
原因としては大半は下肢の疲れから来るのですが、
カルシウムやマグネシウム不足が原因になる場合もあります。
脱水症状や下痢の時はカリウムとナトリウムのイオンバランスが崩れつりやすくなります。
また血圧を下げる降圧剤や高脂血症の治療薬の中にもこむらがえりを起こしやすいものもあります。
予防としてはカルシウム、マグネシウ不足にならないよう毎日大さじ5杯のすりごまをご飯や味噌汁、サラダなどにかけて食べるのがオススメです。
プロのスポーツ選手も試合中に「すりごま」を補給したりしてるそうです。
あとは運動前のストレッチは必ずしましょう。




しゃっくり
しゃっくりは胸の胸腔とおなかの腹腔を隔てる横隔膜という壁の痙攣によって起こります。「ヒック」という特徴的な音は痙攣した声門を無理やり空気が出入りする音です。
しゃっくりを止めるには角砂糖を時間をかけて舐めると舌咽神経を経て横隔神経がリラックスされ治まります。
また水をゆっくり飲み降したり、息を長く止めたりしても効果があります。




あくび
あくびは緊張が緩んだり眠気をもよおした時、換気の悪い肺胞を拡張させる為に深く息をする反射的呼吸運動です。
ですから無理に我慢するのはよくありません。
あくびが出て仕方がない時は、大きく深くゆっくり深呼吸をして
肺の換気をよくして血液中の酸素を充分にしてあげれば治まります。

よく風邪の治療法として「焼いたネギを首に巻く」というのがあります。
焼くのはネギの成分「ネギオール」を引き出す為で、それを吸い込めば発汗・解熱・殺菌・利尿作用によって風邪が治るとされています。


風邪をひくと、薬を飲んだり、おかゆをを食べたり、体の中から治すのが普通です。
しかし梅干しには体の外から風邪を治す作用があるとされてます。
たとえば「こめかみに乗せると頭痛が楽になる」ことがあります。
これは梅干の『酸』が皮膚を刺激し、お灸のようなツボ効果によって血行が良くなり頭痛が解消されるからといわれています。


放っておいても数十年は腐らないという梅干し。
そのすっぱさの元「クエン酸」は、唾液の分泌を促し、胃腸の働きを良くします。また疲労回復効果、そして強力な殺菌効果もあります。

①正座もしくはイスに座り背筋を伸ばしてワリバシを横に深くくわえる。
歯を思いっきり見せるようにして、ニッと笑った時の表情になるよう心がける。口がへの字にならないよう気をつける。


②口の中に唾液がいっぱい溜まってくるのでそれがいっぱいになるまで待つ。


③溜まった唾液を三回に分けて飲みくだす(所要時間3~5分)。


この笑顔・ワリバシ健康法のもとになった「笑い療法」は、核兵器廃絶、世界連邦運動、原爆孤児里親制度創設などに貢献した米カリフォルニア大学教授ノーマン・カズンズ博士が創始しました。
博士自身は強直性脊椎炎という全身に激痛が走る治癒率500分の1の難病に冒されますが、このすばらしい療法により数ヶ月で完治させました。


この療法を元に笑い続けることが出来ない人の為に、強制的に笑顔状態になっていただくためにワリバシ療法が考案されました。


笑顔を作ることで脳内ホルモン(βエンドルフィン)が分泌され、さらに唾液を溜めることで疲労回復の特効薬であるバロチン(唾液ホルモン)が分泌され疲労も回復いたします。

漢方の治療はすべて「陰」と「陽」に分けて考え陰でも陽でもない状態「間性」の状態にもっていくといことに重点を置いています。
その為に重視しているのが食べ物と食べ方です。
食べ物は私たちの身体を作る源で、何をどの様に食べるかで健康にも大きく影響していきます。
ことに、「陰」には「陽」を組み合わせるという考え方があり、「体質に合った食べ物をとる」ことが、健康維持や病気回復に非常に大切とされています。


おおまかに「陽性体質」と「陰性体質」を分けますと陽性はいつも体が温かく、暑がりで元気旺盛、筋肉が発達しています。
陰性は寒がりで冷え性、体力もなく、筋肉も少ない。
色白で痩せているか、水分・脂肪でぽっちゃりしています。


では「陽性食品」と「陰性食品」は、どのように見分ければよいのでしょうか?


①色
黒・赤・だいだいなどの暖色系の食べ物は「陽性」
青・緑・白などの寒色系の食べ物は「陰性」というのが
見分け方の基本です。
肉や魚はほとんど赤い色をしていますから陽性食品
色黒の多い根菜類は陽性、色白の多いキュウリ、もやし、レタスなどは陰性食品。とくに、牛乳、豆腐、パン、白砂糖、マヨネーズといった白い食材はほとんどが陰性食品です。ただし水分を追い出す作用のあるは塩は別です。


②しまっているか、いないか
水分が少なく「しまっている」ものは陽性
水分が多く「しまっていない」ものは陰性ということも
見分けるポイントです。
そばやスパゲッティは硬くてしまっていますから陽性
柔らかく水分の多いうどんは陰性ということになります。
水分の多い牛乳は牛乳のままだと陰性ですが、水分を取り除き硬い状態になったチーズだと陽性食品になります。


③産地はどこか?
熱帯地方の人達は、体から熱を取り去る食べ物、つまり体を冷やす食べ物が必要となります。反対に寒い地方の人達には体を温める食べ物が欠かせません。
ですから熱帯地方で採れる食材には体を冷やす陰性の食材が多く、寒い地方で採れる食材には体を温める陽性の食材が多くなります。
バナナやマンゴ、パイナップルなどの南国産の果物、南米原産のトマトやインド原産のキュウリ、熱い国に欠かせない香辛料(発汗作用により体温を下げる)やコーヒー、カレーなどスパイスの効いた食べ物は陰性食品ということになります。


④塩の効いたものは陽性食品
体を温める作用に優れた食品の筆頭にあげられるのが「塩」です。
梅干し、みそ、しょうゆ、佃煮、めんたい、干物、漬物など塩分の多い食品はすべて陽性食品になります。
日本でも東北地方などの寒い地域では塩分の高い食品をとりますね。塩分には血圧を高める作用がありますから、東北地方の人は塩気の多い食べ物をとることで血圧を上げ体を温めているわけです。
また水分の多い野菜に塩を振るとしんなりするように、塩には水分を追い出す力があります。
最近は塩分の摂り過ぎばかりが取り上げられ減塩の必要性が説かれています。たしかに過ぎれば高血圧や脳卒中を引き起こしますが、だからといって極端に減塩すれば「冷え」を防ぐことは出来ません。
すべては「過ぎたるは・・」なので、適度に塩分を摂ることも体を温める上では必要なことです。


さて、じつは陽性食品と陰性食品のふたつの他に、陽にも陰にも属さない「間性食品」とうのがあります。
色でいえば薄い黄色や茶色をしたものがこれにあたります。
玄米、黒パン、アワ、キビ、ヒエ、小豆、大豆、イモ類、とうものこしなどがそうですが、お気づきのように間性食品にはいわゆる「主食」として食べられているものが多いです。
「主食」ですから毎日の食事には間性食品をぜひとり入れたいものです。
「間性食品+陽性食品」というメニューを工夫してみましょう。


また「冷え性だがバナナやきゅうりが大好き、コーヒーはやめられない」という方もいらっしゃるでしょう。
そういう方には陰性食品を陽性食品に変えるワザがあります。
そのワザとは
・熱を加える(炒める、煮る)
・塩を加える(漬物にする、塩を振って食べる)
コーヒーも温め効果の高いシナモンを加えて飲めば冷やし作用が少しは緩和されます。

古代中国の自然哲学に「陰陽論」がありますが、 これから派生したものが「五行論」です。
「五行論」とはすべての事物・現象は五つに分類でき、 そして互いに深い関係(相生・相克)にあるという考え方です。

運動不足が身体によくないことは誰でも知っていると思います。運動不足が肥満を助長し、それが高血圧、動脈硬化、心臓病、糖尿病などの成人病の危険因子になるからです。

そこでスポーツをしなければと思うのですが、あまり激しいスポーツはオススメ出来ません。
運動不足の人がいきなり激しいスポーツなどをすると身体の臓器に無理な負担がかかりますし、スポーツをすること自体がストレスになってしまっては意味がありません。

そこでオススメしたいのが歩くことです。
そもそも運動不足の原因として足を使わない生活があると思います。

貝原益軒は『養生訓』の中では「身体は日々少しづつ労働すべし、久しく安座すべからず。
毎日飯後に必ず庭を数百歩静に歩行すべし。
雨中には室内の内を幾度も徐行すべし」と教えています。
ここでいう労働とは仕事のことではなく体を動かすという意味です。
また益軒は「このごとく日々労働すれば、飲食気血の滞りもなく病なし」
と述べています。

事実、ジョギングより軽く早足で歩く方が肥満解消には効果的なこともわかっています。また歩くことは血圧や血糖値を下げる効果があり、実際に治療としても用いられています。
ただし、そうした効果を得るためには最低20分間、休みなしに歩き続けることが大切です。

イスに座った状態で(足裏が全面が軽く床に付く高さ)
つま先は床に付けたまま、カカトを上げ下げする。
30秒ぐらい続けるとむくみは解消されます。
仰向けに寝た状態で先ほどとは反対にカカトを固定し、つま先のみを上下に動かしても同じ効果があります。

下腿(膝から下の足の部分)ではひ腹筋とヒラメ筋という筋肉が血液・リンパ液のポンプ機能を
しているので、その筋肉を意識的に動かしてあげるだけでポンプ機能が作動しだしむくみが解消されていきます。
と、
堅苦しく書くとこんな感じですが
これはまさに“貧乏ゆすり”そのものではないでしょうか?

東洋医学的な見方をすれば勝手に“貧乏ゆすり”をしてしまうのはリンパの滞りを感知した身体がリンパの疎通を促すため生理的反応にしてくれてるのかもしれません。

「三度の食事」が定着したのは、じつは近年になってからのこと、そもそも300万年にわたる人類の歴史をみるとそのほとんどは飢餓との戦いです。

干ばつ、氷河期、飢饉、戦争といった天変地異や動乱によって、人類は常に「栄養失調」状態にありました。

そのためヒトの体は空腹には慣れていて、あまり食べ物が入ってこない状態でも生命を維持するメカニズムはきちんと出来ております。

ところが空腹時代が長かったため「食べ過ぎ」に対するメニズムは存在していません。

だから食べ過ぎて余剰物や老廃物が出ると、ヒトの体はそれをうまく処理することが出来ず、血液や臓器の中に溜めてしまいます。

血液は余剰物や老廃物で汚れればドロドロの血になってしまいます。当然、血液の流れは悪くなり体は冷えてしまいます。
ですから体を温めるには食べ過ぎは禁物なのです。

それと、食べ物が口から胃に入ると、消化・吸収を促進させる為に体中の血液が胃と小腸に集中します。その間、他の器官・組織・臓器は活動休止状態になります。
体熱を最も生み出す筋肉と脳にも血の流れが少なくなり、その結果、熱の産生量が落ちて体温が下がっていきます。
反対に胃袋に食べ物が無ければ血液が一箇所に集中することもなく、脳にも筋肉にも血が充分に流れ、熱が絶えず作られ体温は高いままです。

そこでオススメしたいのが「朝食抜きのプチ断食」です。
ただし、起きた直後の脳と各臓器の細胞は十分には覚醒しておりません。完全に朝食を抜いてしまうと「低血糖状態」になり頭も体も働かずボーとしてしまいます。
ですので「糖分」を補給することを最優先し「固形食」を抜く方法が良いと思います。

ちなみに朝起きた時の体はいわゆる「断食明け」の状態にあります。
誰もが朝起きは、目やに鼻くそが溜まり、吐く息は臭くて、おしっこの色も濃くなります。これはまさに断食をした後、老廃物をいっぱい出している状態そのものです。

ですからプチ断食はお金がかからず(逆に貯まる?)
手軽に健康に近づける『ナチュラル・デトックス』と言えるのではないでしょうか。

ここでは食べ方のあれこれをQ&Aで書いていきます。

Q、玄米と白米どちらにミネラル分が多い?
A、玄米。
ビタミンB1で8倍、ビタミンEで7倍あります。

Q、緑のピーマンと赤(完熟)ピーマンはどちらにビタミンCが多い?
A、赤ピーマン。
完熟ピーマンは緑のピーマンが熟したものになります。
大きなものも小さなものもピーマンは熟すとみんな赤くなります。

Q、石焼き芋と乾燥芋(干し芋)どちらの糖分が少ない?
A、石焼き芋。
乾燥芋には凝縮された形で糖分がぎっしり詰まっています。

Q、うなぎの蒲焼きと白焼き、どちらが脂肪が少ない?
A、蒲焼き。
蒲焼きは何度もタレをつけて焼いているうちに脂肪が落ちていきます。

Q、焼き魚と刺身・煮魚、どちやにEPA(エイコサペンタエン酸)が多い?
A、刺身・煮魚。
焼くとEPAやDHA(ドコサヘキサエン酸)などの成分は壊れてしまいます。

Q、ナチュラルチーズとプロセスチーズどちらがビタミンAの力が強い?
A、プロセスチーズ。
プロセスチーズはナチュラルチーズをいろいろ混ぜ、加熱して殺菌したものです。
なおプロセスチーズは牛乳と比べても6倍のカルシウム、7倍のビタミンAが摂れます。

Q、うずら卵と鶏卵どちらにビタミンB2が多い?
A、うずら卵。
100gあたりで換算するとうずら卵は鶏卵の2倍以上になります。

東洋医学では2000年も昔から「万病一元、血液の汚れから生ず」として
病気の原因を「血液の汚れ」と特定しています。

すべての病気の原因がたった一つで、それが「血液の汚れ」であるなどというと、西洋医学からは荒唐無稽と一蹴されそうですがこれは一理も二理もあるすばらしい哲理であります。

東洋医学では血液の流れが悪くなることを『瘀血』と言います。
この状態は小川の綺麗なせせらぎが、流れが悪くなって水が汚れドブ川のようになっている状態に似ています。
つまり「瘀血」が「汚血」になるわけです。

「血液の汚れ」とは、西洋医学的に言うと尿酸、尿素窒素、乳酸、ピルビン酸など、さまざまな老廃物が血中に増えてくることであります。また、コレステロールや中性脂肪、糖、各種ホルモン、赤血球や白血球、酵素類などの常性成分が増加(まれに減少)することも
血液の汚れと考えられます。

血液は全身の60兆個の細胞に供給されるわけですから
血液が汚れているとあちことの細胞が傷んでしまいます。
したがって血液が汚れてくると、身体の中ではその汚れから
何とかして細胞を守ろうと以下のような反応が起こります。

①発疹
皮膚は身体を外界から保護する器官であると同時に
若干ながら呼吸、吸収、排泄など肺や胃腸、腎臓などと同様の働きを行っております。

特に汗腺からの発汗や、皮脂腺からの脂肪の排泄などはまさに体内からの老廃物の排泄現象であります。
血液が汚れるとまず手っ取り早く、この皮膚の排泄機能を使い体外に老廃物を出そうとするメカニズムが働き、発疹になるのであります。

発疹にも湿疹、蕁麻疹、乾癬、化膿疹などさまざまありますが、それらは人が後から勝手につけた名称で、すべて体内の老廃物が外に出る様子にほかなりません。


②炎症
血液の汚れを発疹というかたちで体外へ出す力のない、冷え性の方、高齢者、体力のない人。また、せっかく発疹が出ても、薬で発疹を抑えてしまう方は血液の浄化が出来ません。

こうなると次に身体が起こす反応が炎症です。
肺炎、気管支炎、膀胱炎、胆のう炎などは、身体がばい菌の力を借りて体内に炎症を起こし、血液の老廃物を燃焼しようとする反応です。
この炎症につきものなのが発熱と食欲不振です。
何故かと言えば、発熱は老廃物が燃えている所見ですし、食欲不振は血液を汚す最大の原因であります「食べすぎ」を一時的にストップさせる反応だからです。

炎症疾患に対して、日本では卵酒や生姜湯、西欧ではレモンウィスキーや赤ワインの熱燗を飲む習慣がありますし。漢方では葛根湯を処方します。
こうしたアルコールや葛根湯は、細菌やウィルスを殺すように働くのではなく、身体自体を温め発汗させ、血液の汚れをなくすことによってばい菌が体内(血液)に入ってくる理由をなくすのが目的です。

したがって、軽い炎症ならこうした身体を温める飲み物や、サウナ、入浴、軽いジョギング、ふとんを被って発汗することなどで治ってしまうことも多いのです。

こう考えると、抗生物質で殺菌したり、解熱剤をいきなり投与するなどの手法は、一時的に症状を抑える事は出来ても、かえって炎症を長引かせたり、再発させたりすることが多い訳がわかります。

③動脈硬化・高血圧・血栓・結石
血液の汚れを浄化しようとする働きとして発疹・炎症とあげましたが、こうした反応を起こす体力のない高齢者、虚弱体質の方もおられます。

高齢者にはアトピー性皮膚炎の方はまれですし、無熱性肺炎という発熱しない肺炎があったりと体力の無い方は血液の汚れを体外に発散する力が弱かったりします。
そして発疹や炎症による発熱が起きても化学薬品で無理に抑えてしまう方もおられます。

こうした場合、血液は血管の内壁に汚れを沈着させてでも血液を浄化しようとします、これが動脈硬化です。
その結果、体内の血管をつなぎ合わせると10kmにもなる血液の通り道が細く狭くなります、すると心臓はより力を入れて血液を押し出さなければなりません、それが高血圧です。

この高血圧の症状に西洋医学では心臓の力を弱める薬、βブロッカーや血管拡張剤を使います。
それにより高血圧による二次障害の脳卒中や高血圧性心不全などは一時的に免れることが出来ますが、同じ生活を続けていると、また血液は汚れてドロドロしてきます。
そうなると血管の内壁に血液の汚れを沈着させようとしても血管内が細くなりすぎいづれ限界がきます。
そこで今度は血管の中で血液の汚れである多すぎるコレステロールや中性脂肪、尿酸などを固めてしまい、血液をなんとかサラサラに保とうとします、その固まりが血栓といわれます。

また、つきつめれば肝臓で作られる胆汁や腎臓で作られる尿も血液から出来ています。ですから血液が汚れている人は胆汁や尿も濃く汚れているということになります。
その結果としてあらわれる胆汁や尿をサラサラに保とうとする反応が、胆汁や尿が固まって出来る胆石や尿路結石(腎結石、尿管結石)です。
血栓や結石にもこのような存在理由があるわけです。

このようにすべての病気・症状には理由があり、すべては身体をより健康にしよう元に戻そうという反応なのであります。

④ガン、出血
西洋医学的な立場では動脈硬化、高血圧、血栓、結石などはすべて身体にとって悪い反応、病気だとみなします。

そのため、西洋医学ではそうした症状に対して、手術で切除したり薬物で抑えたりなど表面の現象を消し去ろうといたします。
つまり原因についてはうんぬんしない場合があります。
これだと血液の汚れはそのまま残ってしましいます。

こうなると残っている血液の浄化方法として出血させることと、一箇所に汚れを固めるぐらいしか方法が残っておりません。
この二つの浄化作用が具現化された病気がガンです。

ガンの特徴的な症状として出血があります。
喀血(肺ガン)、吐血(胃ガン)、下血(大腸ガン)、血尿(腎臓、膀胱ガン)、不正出血(子宮ガン)などはガンが必死に浄血を図っている様子でもあります。
つまり出血によって汚れた血液を体外に排泄しているわけです。
また汚れを一箇所に集めて固まったものがまさしくガン腫であります。

その他、胃潰瘍の出血や脳出血、小さいところで鼻血や痔・歯肉からの出血、月経過多なども血液の浄化反応の一つと考えられます。

出血は、もちろん直ちに医学的処置の必要なものもありますが、これらは病気であるというサインであり、血液の汚れを教えてくれるサインでもあります。
しかがって、こうした出血疾患の根治療法は血液をキレイにするこにつきると言えます。





では血液を汚さず・キレイな状態を保つにはどうすればいいのでしょうか?

汚さない為には一にも二にも「過食」を控えることです。血液をリセットするためにも定期的なプチ断食をオススメいたします。
次に「新鮮な血液を保つ」ということですが、その為にはまず「古い血液(老廃物)の排出」をしなければなりません。
主な排出方法に排尿・発汗・便・発熱などにより代謝を高める方法と、運動などによる消費があります。
※すべてに共通することは「身体を温める」ということです。
食べ物・食べ方を意識して身体を温めよう!

新陳代謝を高める一番の方法は運動をして筋肉を豊かにすることです。そうすればおのずと発汗作用も高まります。
また、鍼灸・マッサージも非常に新陳代謝を活発にしてくれます。
それと意外な方法としては定期的な『献血』というのもあります。これだと自身の血液の状態も判り、浄血も出来、ちょっとした社会貢献にもなりまさに一石三鳥ではないでしょうか。

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